スタッフ日記
自立生活プロジェクト
2024-06-17
地域ネットくれんどの生活支援センターには、障害があっても地域で自分らしい自立生活を送ることを支える「自立生活部門」があります。自立生活部門では、親元から離れたり、入所施設を出てアパートでの生活を始める人たちとともに、自立生活に必要なことを学びながら準備していく「自立生活プロジェクト」を開催しています。プロジェクトでは、自立生活を始めようとしている本人はもちろん、先輩当事者やくれんど内の各部署の職員が参加して座談会や勉強会を行っています。
今年度は、新たに二人の方が自立生活プロジェクトを通じて地域での一人暮らしを始めようとされています。
親元を離れて一人暮らしを始めたばかりのAさんは、先輩当事者のアパートを見学させてもらったり、洗濯や掃除のこと、ご飯のこと、買物はどうしているかなどを聞きながら、一つ一つ不安を解消していきました。初めて一人でアパートに寝た夜は寂しさを感じたそうですが、一人で過ごせたことが自信となり、アパートを自分らしい空間にしていくことを目標に頑張っています。生活支援センターでは、移動支援や家事援助を通してAさんの日々の暮らしを見守りながら支援しています。
今年度は、新たに二人の方が自立生活プロジェクトを通じて地域での一人暮らしを始めようとされています。
親元を離れて一人暮らしを始めたばかりのAさんは、先輩当事者のアパートを見学させてもらったり、洗濯や掃除のこと、ご飯のこと、買物はどうしているかなどを聞きながら、一つ一つ不安を解消していきました。初めて一人でアパートに寝た夜は寂しさを感じたそうですが、一人で過ごせたことが自信となり、アパートを自分らしい空間にしていくことを目標に頑張っています。生活支援センターでは、移動支援や家事援助を通してAさんの日々の暮らしを見守りながら支援しています。
また、現在入所施設で生活されているBさんは、地域での一人暮らしを目指して準備を進めています。5月は市営住宅への応募をし、当選してアパートが決まれば秋ごろからの一人暮らしスタートを予定しています。
車椅子ユーザーであるBさん。先輩当事者が一人暮らしをするアパートを見学させてもらったり、どんな生活を送っているのか話を聞かせてもらいながら、新しい生活のイメージを膨らませています。今後Bさんが一人暮らしをするために使う「重度訪問介護」という制度は、重度の障害のある人が地域で暮らしていくための当事者運動から生まれた制度で、長時間介助者が入り生活に必要なさまざまな支援を行います。他の訪問介護と違い、長時間他人と一緒に過ごすことになるので、介助者との人間関係が課題になることも少なくありません。今後は、車椅子ユーザーの会「楽人の会」や、自立生活をしている当事者の会である「自立生活友の会」のメンバーとも連携を取りながら、Bさんが自分らしい自立生活を送っていけるよう、座談会や勉強会を企画していきたいと思います。
みなさん、応援よろしくお願いします!
(こうの)
パンと雑貨のお店「BROTO」が12周年を迎えました
2024-05-22
初日は雨でしたが、お客さんが朝から待っていてくれました。見たことない方もおられたのでSNS効果があったと実感しました。フルーツサンドはたくさん作っていたので最後の方まで買ってもらえてよかったです。2日目も大盛況に終わり、BROTOは地域や優しいお客さんに支えられているなーと改めて思いました。
これから13年目、メンバー&スタッフ一同美味しいパンやお菓子を作ってみんなに喜んでもらえるお店にしていきたいです。
(よしの)
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12周年記念の2日間はデカ盛りフェアで惣菜サンド、フルーツサンドがよく売れました。BROTOメンバーがクリーム作りやケーキ作り、揚げ物の準備など一生懸命にやってくれてとても助かりました。お客さんの中には「今後もBROTOに通うわ!」と言ってくださる方もおられ、とても嬉しかったです。次の13周年を無事に楽しく迎えられるよう頑張っていきたいです。
(すずき)
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BROTOができて12周年に突入しました。
改めて自分たちの働く場所であり、皆さんに喜んでもらえるお店として続けて来られたことをとても幸せに嬉しく思います!
いつもたくさん支えてくださり本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします☺
(はらもと)
2024年度 入社式
2024-04-25
4月1日(月)、地域ネットくれんどの入社式が行われ、新たな仲間として6名のスタッフ、2名のメンバーが加わりました。先輩スタッフ・メンバーたちから大きな拍手で迎えられ、心温まる雰囲気の中で式が進行しました。
理事長から、くれんどの理念や活動内容について改めて説明がありました。私たち先輩スタッフは新任者のみなさんを導きながら、ともに成長していく役割があると感じました。
スタッフ合計119名となった地域ネットくれんど。障害のある人が地域でともに生き、ともに遊び、ともに働き、ともに暮らす生活モデルの実現を目指して、今年度も駆け抜けていきます。新任者のみなさんを、これからどうぞよろしくお願いします。
(ひろかね)
親なき後に備える~今年も一緒に考えましょう~
2024-03-26
日時:2/17(土)14~16時
場所:ジョバンニ(呉市安浦町安登西1-4-10)
昨年に続いて、家族学習会を開きました。本人・家族、スタッフ合わせて30人余りの参加がありました。
「親なき後」の不安や質問を数名の家族から出してもらい、事前に受けた質問と合わせて、いくつかに分けて話を深めていきました。
- 18歳は大人となり、契約ごとなど本人がすることになる。どうすればいい?
- まだ頑張れる年齢だけど、急に親(自分)が亡くなった場合、どうしたらいい?
- 障害年金が受給できるか不安。お金の問題をどうしたらいい?
- くれんどのグループホームに入居基準はあるの?
- 成年後見制度を利用するには、ある程度財産が必要?
- 学校卒業後の生活の様子はどう変わる?
などです。
それぞれ抱えておられるしんどさに違いがありますが、障害年金の手続きなど、先輩家族の具体的な経験談を熱心に聞いておられました。
二人の当事者から話をしてもらいました。一人は、自身の生活のこと、知的障害の姉との将来のこと、地域で暮らしたい思いや介護職の人材不足の話がありました。
もう一人は、くれんどの利用を開始したことで、やりがいを見つけられたという話がありました。
親なき後を親が考えていますが、当事者の声を受け止める人、自己決定を促す人、当事者の思いを想像し提案できる人がいることも大切になります。
一人の市民として生きていくため、出番を創ることが重要になります。「支援してくれる人とのつながりがあれば、何とかなる」そう言われても不安は拭えないのですが、「一緒に考え、支えていく」ことを諦めないこと、「つながること」が大切になります。
予想以上の人数が集まってくれ、関心の高さを感じました。2024年度の学習会は、秋の開催を予定しています。
(おがわ)
事業所と当事者との意見交換会
2024-02-29
2024年1月24日、くれんど各事業所の代表者と、くれんどを利用している当事者の代表者との意見交換会を開催しました!
くれんどにはさまざまな当事者会があります。一人暮らしをしている人たちによる「自立生活友の会」、車椅子ユーザーの人たちが参加する「楽人の会」、日頃くれんどの事業所に通っている人たちが事業所内で開催している「しゃべろう会」、ろう者が参加する「でふらく会」などなど、活動を通して当事者同士が悩みを話したり、やりたいことを企画したりしています。そして毎月1回、「当事者連絡会」という会議を設けて、それぞれの会の活動報告を行っています。
今年からくれんどでは、当事者との協働を通してより良い事業所づくり、地域づくりをしていくことを目指し、「当事者連絡会」に参加している各団体の代表者と、くれんどの各事業所の代表者が集まって意見交換会を開催していくことになりました。
第一回目のこの日は、あらかじめ各当事者会で「くれんどに要望したいこと」を話し合っておいてもらい、そこで出された意見を発表してもらいました。
「トイレに手すりがついてないところがあるので、もっと手すりをつけて欲しい」
「事業所にWi-Fiをつけて欲しい」
「下駄箱が古いので何とかして欲しい」
といった、事業所の設備面についての意見や、
「スタッフが忙しそうな時にトイレの介助を頼みにくい」
「スタッフや利用者間での人間関係に悩むことがある」
などの、スタッフや利用者との関係性に関する悩み、
「就労継続支援B型や生活介護での工賃(利用者の賃金)を上げて欲しい」
「サービスが利用できるエリアをもっと拡大して欲しい」
といった制度やサービス上の問題を含む要望もあり、更には、
「スタッフの待遇を良くして、もっとたくさんのスタッフが就職してくれるようにして欲しい」
と、スタッフ側の待遇に言及される場面もありました。
また「でふらく会」からは、
「『認知症カフェ』と呼ばれる活動があるように、『手話カフェ』というのをやって、スタッフや地域の人が気軽に参加できて、手話を学んだり手話に関する情報発信ができるような活動がやりたい」
という意見も出されています。
これらの意見に対して、くれんどの理事長をはじめ各事業所の代表者から質問や対応についての回答を行いました。設備面については、もう少し詳細を確認しながら対応できるところからしていくこと、スタッフや利用者との関係性については、勉強会や利用者との話し合いの場を設けて継続的に取り組んでいくこと、また制度上の問題を含むことなどに関しては、すぐに解決できることではないが引き続き意見交換をしていきながら取り組んでいきたいということなどを確認しました。
くれんどでは今後もこうした意見交換会を通して、利用者と事業所が単に「福祉サービスの受け手と担い手」というだけの関係ではなく、ともに課題に取り組んでいくパートナーとして協働し、障害があってもなくても安心して暮らせる地域づくりをしていきたいと思っています。
(こうの)