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障害のある当事者の活動

当事者活動とは

当事者の支援・交流

当事者が誇りを持ち自立生活に展望を持てるよう、重度障害者、ろう者、知的障害者がそれぞれピアサポートをします。

出前

公共団体、教育機関、会社等に手話講座や講演など当事者の講師を派遣します。

手話講座、古い手話を学ぶ会

養成講座のお手伝いをしています。また、手話教室を開き、年配のろう者から手話を学ぶ会を開いています。

各団体の活動内容

ろう者の会「でふらく」

ろう者
ろう者は、手話という固有の言語・文化をもった少数者、マイノリティです。

月に1回、ろう者同士が集まり、表現豊かなろう文化を面白おかしく語り合っています。

職場や日常生活の困りごとを出し合い、解決策を見出します。
そして、私たちの思いを発信していく取り組みを行っています。

身体障害者の会「楽人の会」

障害をもつ当事者が集い、お互いの悩みや思いを聞き合い、話し合うことで元気を取り戻していきます。

これまで、健常者から一方的に抑圧を受けて生きてきた障害者が、自分の思いを健常者に対して言っていくことは、勇気のいることです。

ものを言っていく力をつけるためには、まず、これまでの自分をふり返り自分と向き合うこと、そして、そのことを仲間の前でしゃべることから始めます。

知的障害者の会「ピープルファースト」

障害者である前に人間です。
知的障害をもつ仲間が、地域社会で自分らしく生きられるよう活動していきます。

自立生活プログラム(ILP)

自立生活プログラム(ILP)とは

自立生活プログラム(ILP)とは、障害を持った当事者自身が自立生活に必要な心構えや技術を学ぶ場です。
「介助者との関係」や「制度を使いこなす」、「指示を出して好きな料理を作る」、「金銭管理」、「外出プログラム」など、自立生活に必要なあらゆることがプログラムとして提供されます。

介助スタッフからのILP実施報告(2021/2/12)

自立生活プログラム
 筋ジストロフィーを持ちながら地域で一人暮らし生活をしている地域生活のパイオニア、中井泰治さん宅で、2021年2月12日、Hさんの自立生活プログラム(買い物・調理)を行いました。

 メニューを決め(豚汁・味噌汁)や食材の量については事前にHさん・中井さんで話し合っていましたので、Hさんをジョバンニへ迎えに行き、一通り確認をしてから買い出しへ。
自立生活プログラム
 スーパーでは書き出した食材リストを見ながら、目的のものがどこにあるのか、賞味期限、値段、肉や野菜の量など一つ一つ中井さんに聞きながら買い物をしました。

 今回調味料は中井さんの物を使用させてもらいましたが、買い出しの時には調味料なども見て回りました。Hさんは普段はそういった買い出しをすることがないそうで、醤油の棚を見てあまりの種類の多さに唸っておられました。
自立生活プログラム
 買い出しも終わり、中井さん宅に戻りいざ調理開始。
米を研ぐなどできるとことは自分でされ、包丁を使うときや味付けは中井さんに聞きながら、どうするのかを自分で決めてスタッフに指示を出して調理をしました。
自立生活プログラム
 調理もスムーズに進み、18:00過ぎには夕食スタート。自分でつくった料理は達成感もあり、おいしかったとのことでした。

 食後も中井さん・Hさんで車イスあるある(子どものころに車イスから落ちて怪我…)の話などとても楽しい時間でした。
 振り返りの時間では「何かを選ぶ(決める)のが苦手だ」と言われていましたが、「いろいろ考え、いっぱい頭を使ったから疲れた」とも言われており、表情は満足そうに見えました。
Hさんにとって今後を考えるいいきっかけになったのではと思います。

スタッフとして…

自立生活プログラム
 今回Hさんの介助に入り、自立生活プログラムに参加させてもらいました。Hさんには、分からないことは中井さんに聞いてくださいねと話をしていました。実際Hさんは中井さんに聞いているのですが、ついつい口を出しそうな自分がおり、ぐっと堪えながら話を聞いていました。

 普段の介助を思い浮かべると「〇〇したほうがいい」「○○だと思う」など結構言っている自分に気づきました。どうしたらいいか聞かれて答えるのならいいのですが、悩んでいる相手を見て気を利かせたつもりで意見を言っていることが多々あるように思います。良かれと思って言ったことで、相手の達成感や失敗する経験、もっと言えば悩む(考える)経験を奪っているのではと思いました。

 全く意見を言わずほっておくということではなく、当事者がなぜ選べないのか、決めるのが苦手なのか、これまでの生活歴などをよく考える必要があると感じました。そこを踏まえてどのように当事者と付き合っていくのか考えていきたいと思います。
(くろかわ)

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