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理事長の連載コラム~今月のひとこと~

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くれんどのある風景

2021-08-23
 土曜の1コマ。ジョバンニを会場に、強度行動障害支援者養成研修(実践研修)が開かれている。今回は所内外から10名の参加があった。

 くれんどで開講している他の福祉関係の講座にも共通するが、ひと昔前は、支援要件、責任者要件等をクリアするために、開講している場所さがしに苦労したものだ。したがって、目的の一つは自前で支援者要件をクリアすることだった。もう一つは、ふり返りの機会を含めての風通しをよくするということだった。そのことが後にたまたま、地域生活支援拠点機能の一つ、「専門的(拠点)人材の育成」という機能をカバーすることとなった。

 また、講座を開いているフロアの南側の厨房では、月曜日の配食弁当の仕込みがせっせと行われ、さらに、道路をはさんだ豆ナ茶屋では、まだ開店したばかりの時間だというのに、ほぼ席が埋まって、迎える当事者店員の元気のいい声が飛び交っている。レジに置いてあるかごにはBROTOのパンがあふれている。

 ソーシャルファーム(支援付き雇用)とディーセントワーク(人間らしいやりがいのある仕事)をキーワードに、社会的雇用の場をつくることはくれんどの悲願の一つだった。それがこうやって、このコロナ禍のなかでも地域からなお支持されていることに、ひとしおの喜びがあふれる。

 昼下がり、はばた樹に戻って来る途中に寄ったBROTOにパンはすでになく、ひと仕事終わった後の、ある種の心地よい虚脱感と安堵感が流れている。

 夕方のはばた樹、まったりした空気の一方で、家に帰るソワソワ感も漂っている。10数年前の土日はバタバタ感と一種の殺気さえ漂っていた。吉浦・天応まで送迎する人たちもいた。その現実に対する痛みと記憶が、呉市にせめてもの4ヶ所の地域生活支援拠点をつくらせる原動力になった。

 土曜日、あそび場ややすうら食堂などイベントを開くときもある。ともに遊び、ともに働くことは、時間と場所、情報を共有し対話する営みでもある。人とつながるそのプロセスの中で、当事者と対等であることの如何を日々問い続け、地域のあり方、地球の行方を、ともに考えていくくれんどでありたいと思う。

地域ネットくれんど
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