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理事長コラム~今月のひとこと~

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病気になったら

2009-08-22
 もう10年近くも抗不安薬や抗うつ薬を呑んでいる。ときどき、減らしてみたり、止めたこともあるが、しんどくて止めるのを止めた。薬を呑んでさえいれば、何とか必要以上に心臓がバクバクせず、汗をかかず、何とか眠りを確保することが出来る。
 
 病気になるなら病気になったほうがよろしく
 死ぬなら死んだほうがよろしく候     (良寛)
 
 良寛和尚の言う抗いの延長で薬を呑みつづけているのか、逆らわない受容の姿なのか、自分でもよく分からない。そのときどきの、気持ちの札を差し出しながら、何とかこの10年をやり過ごしてきた。
 
 上野千鶴子の『おひとりさまの老後』(法研)のなかに紹介されていた東京都監察医務院の小島原將直監察医の講演録(07.10.29)が面白かった。監察医として死体を検分した経験から、「「孤独死」の殆どは孤独とは無関係の短時間死。独居に至った経緯も極めて個人的な問題であり、それを他人が孤独であろうと推察するのは間違っている」として、老人のための生き方(死に方)を次の5カ条にまとめている。ご参考まで。
 
1.生を受けた者は死を待っている人。よって独居者は急変の際早期発見されるよう万策尽くすべし。
2.皆に看取られる死が最上とは限らない。死は所詮ひとりで成し遂げるものである。
3.孤独を恐れるなかれ。たくさんの経験を重ねてきた老人は大なり小なり個性的である。自分のために生きると決意したら世の目は気にするな。
4.巷にあふれる「孤独死」にいわれなき恐怖を感じるなかれ。実際の死は苦しくないし、孤独も感じない。
5.健康法などを頼るな。

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