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理事長コラム~今月のひとこと~

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元気でも元気でなくても

2010-09-09
 「いらしてください。元気でも、元気でなくても」
 
 『パンク坊主宣言-型破り女性僧侶が宗教・文化を斬る』(同時代社)の著書がある大阪守口市の覚了寺の女性住職、蓮月さんの法話の案内のチラシである。法話も実際面白いらしい。せめて著書ぐらいは読んでみたいと思えるようなキャッチフレーズである。
 
 実は、また県の事業に落選して落ち込んでいる。「障害者を地域で支える体制づくりモデル事業」である。ワンストップの相談支援事業と短期入所事業を基盤に、24時間の連泊緊急ステイと具体的な居住サポート・地域資源を開発しようとするものだった。これだけ不運が続くと、よほど力がないのか、他に何か原因があるのかついついひがんでしまう。
 
 一方で、並行して取った利用者アンケートでは、緊急ステイと居住サポートを合わせて30数名のエントリーがあった。打ち上げた花火に追い詰められていくのか、瓢箪から駒が出て来るのか、いずれにしても待ったなしという状況のなかで意地をつないでいかなければならない。
 
 もう一つのコミュニティカフェ構想である。これも、基盤整備に関わる大きな2つの補助金はほとんど期待できない状況である。すでに新法に移行したところには用がないということなのだろうかとひがみたくもある。しかし、私たちはタックスペイヤ―(納税者)になることにある種の意地と希望を持っている。下駄を履いている社会福祉法人でなく、NPOにこだわっている理由の一つもそこにある。
 
 他人に期待されない人生ほどむなしいものはない。期待され過ぎてもオーバーフローしてしまう。そこで、冒頭のキャッチフレーズが目に留まった。…疲れているのだろうか。

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