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理事長コラム~今月のひとこと~

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社会常識を問うことから

2010-11-02
 日本の「あるべき家族像」を演出している『サザエさん』が、実は変質して来ているのをご存知でしょうか。長谷川町子のかいた第1巻には、小学生のカツオがワインを「ボクにももう一杯」とねだるシーンが出て来ます。50年前の「世間」はその意味ではもう少しおおらかだったのかも知れません。同じ長谷川町子の『いじわるばあさん』は、人と人との関係が濃密だったあの当時だからこそ存在し得たのかも知れません。今ならば、どんなレッテルが貼られることでしょう。
 
 そもそも、血縁関係を重視する日本の家族制度は、「明治以降作られた」「たかだか100年ちょっとの歴史しかない」という事実を、どれだけの人が意識しているでしょう。「あるべき家族像」、幻影にどれだけとらわれ、相手を追いつめているかという自覚がまず必要です。
 
 神学的というよりはあまりに社会的と批判されることもあったアメリカの神学者、ラインホルド・ニーバーのことばをさいごに紹介します。ニーバーの思想形成には、幼少時デトロイトで目の当たりにしたフォード社の労働者たちの悲惨な状況が決定的な影響を与えたと言われています。
 
変えられないものを受け入れる心の静けさと/変えられるものを変える勇気と/その両者を見分ける英知をお与えください

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