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理事長コラム~今月のひとこと~

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グローバル時代の多様化とは

2011-09-19
 先日たまたまNHKの「爆問学問」という番組を見ていたら、ヒトと共存する道を選んだイヌやネコが、この1万年なり2千年のあいだに、もちろんヒトの都合によってだが、114種類なり60種類と多様化の道をたどって来たと出ていた。ペットでさえ多様化する時代なのか。
 
 近代前期の地中海の交易用に生まれたというリンガフランカというピジン言語(共通語)が有名だが、ヒトのことばも、人の行き来が盛んになれば新たな言語が生まれ文化も多様化していくのかと、つい思ってしまう。ちなみに、ピジンとは、複数の言語が接触したときに生まれる、もとの文法や発音とは異なる新しい言語のことをいい、ピジンの話し手の子どもたちが話すことばをクレオールというそうだ。クレオールになると、当然文法や発音などはピジンに比べて複雑化しその意味において多様化する。
 
 しかし、一方で、1492年のコロンブスのアメリカ大陸の「発見」(侵略)からこの500年の間に7千もの言語が消滅したという調査がある。1万年前には、約1万5千もの言語があったと言われているから、たったの500年で半減したことになる。大航海時代が大強盗時代と呼ばれるゆえんか。
 
 この言語の数、驚くなかれ、国連の調査によれば今世紀中には約300にまで減ると言われている。大航海時代が大強盗時代なら、この100年はまさにジェノサイド(集団大量殺りく)と表現してもいいかも知れない。
 
 グローバル時代の多様化、実は抑圧と一極化が進行し支配しつつある。

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