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理事長コラム~今月のひとこと~

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寄付金と本来事業の展開

2012-02-21
 毎年度末行なっている利用者アンケートで今回、やどり樹の維持基金等集められた寄付金はどのように使われているのか、報告がないではないかという貴重な指摘がありました。やどり樹の維持基金を始め、毎月の寄付金は10万円を超えています。にもかかわらず、寄付をしていただいたみなさんのところへ報告等が届いていなかった、そのことに気がついていなかったという事実は、法的な瑕疵というレベルなどではなく、信義則、それ以上に、これからのくれんどの事業展開を考えていくときの、基本的な示唆を与えていただいたと受け止めています。謝罪とともに感謝申し上げるしだいです。
 
 当面の改善点からご報告します。毎月この誌上にコーナーを設けて「使途」「成果」についての報告をします。と同時に、近い将来には、これまでこの誌上でも何回か報告して来た寄付金が控除対象となる「認定NPO法人」の取得をめざし(今号に案内のチラシを入れています)、寄付金がさらに有効に使われるよう法人としても努力していきます。また、年度の事業・会計報告、月次報告についても閲覧できるように常時開示します。
 
 と言っても、不当な使い方をしているのではないことを申し添えさせていただきます。NPO法人に課せられているのは、年に1回の事業・会計報告です。それについては、当然年次報告を作成し、総会ではかっています(寄付をしてくださっているみなさんにはささやかな感謝パーティーを開いています)。くれんどでは、そのほかに、正会員からの求めがあれば情報を開示する旨定款でうたい、毎月月次報告を作成し、各事業所の報告とともに、税理士のコメントを含めた詳細な会計報告を毎月作成しているところですが、アンケートご指摘のように、寄付をしていただいたみなさんには、これらのことがまったく届いていませんでした。さらに、必ずしも、寄付金を含む「本来事業」の成果がわかりやすく報告されていたわけでもありませんでした。この点の改善もはかります。
 
 3月末に建ち上がる予定のやどり樹は、業者の都合で6月末になりました。しかし、このやどり樹を拠点に行なう、24時間の緊急時宿泊、連泊ステイ、居住サポート事業等は、障害者が地域で生きるときのベースキャンプとなるものです。寄付金はそれらの事業を維持する支える生命線です。ひき続きよろしくお願い申し上げます。

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