理事長コラム～今月のひとこと～
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2015年の口明けに
2014-11-30
ともかくもあなた任せに年が明けた。それでも新しい感慨はある。
年末12月には購入した安登駅近くの旧スーパーマーケットを改装して、ジョバンニ（就労A・就労B・生活介護）の拠点を移転した。メニューは、主に地域の高齢者向けの弁当の配食事業、清掃事業、広島県のS-1グランプリで優秀賞を取った「瀬戸の果」やころころ玄米、ジャムなど地元無農薬柑橘類等を使った製菓事業、チラシや名刺作りなどのパソコン事業、福祉ショップ、畑づくりなどである。ジョバンニであと2か所ある事業所は、ひき続きパン屋「BROTO」は晴海園で、カキ通しは川尻のさざなみでしごとと店を続ける。
新しい拠点での事業が軌道に乗れば、芸南地域に、昼間の地域協働、まちづくり、地域支え合いの拠点の1つが出来ることになる。
くれんどが主なエリアとしている安浦・川尻・黒瀬・安芸津地域には、海があり山がある。魚やカキが獲れる。畑や田んぼで野菜やコメ、みかんやいちじくなどのかんきつ類が獲れる。地元商工会やまちづくり協議会などを通してうまく協働していくことが出来れば、マネー経済に対してのささやかなカウンター経済、里山経済、循環型経済のモデルを作っていくことの可能性が出て来る。
地域の支え合いシステムは、いま多くの地域で取り組まれている。くれんどでも、訪問介護や相談、緊急時支援、居住サポートなどの福祉事業を抱き合わせて、暮らしに伴走するシステムを地域社会に作ろうとして来ている。地域協働事業は、そのような支え合いの、昼間のメニューだ。
障害者がまちおこしの一翼を担うことになるのだ。障害者が地域に暮らし続けていくことは、社会の生活スタイル、仕事のスタイルを変えることにもなる。共生社会を実現するための工夫と社会的実験が、私たちの希望だ。