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理事長コラム~今月のひとこと~

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グループセッションについて

2016-02-25
 新しい年度に入り、新任者を迎えた。最近の若い人たちはグループ討議やセッションには慣れているかも知れないが、私たちの世代ではケンカ的な討論はあったが、この手のセッションはどちらと言うと苦手だ。
 
 しかしこの業界に入り、この手のセッションには数限りなく参加して来た。ひと言で感想を言えば、そのテーマ、方法、主催側の意図、グループメンバーによっては、良くもなれば悪くもなるというごくあたり前の、何ということのない感想だ。
 
 メリットを並べてみる。主催側としてもそうだが、何といっても時間を稼げることだ。楽しければ、なおうれしい。小学生のころ、その頃はたぶん先進的だった、グループ授業をときにする時間が楽しかったのを思い出す。また、他人の話によって気づきや刺激が得られれば、モチベーションも上がるだろう。自他に親和性を深めることが出来るかも知れない。知らない人同士では、ネットワークを拡げる機会になる。
 
 一方で、そうならなければ、顔が近い分苦痛でしかない。知らない人同士では、まず波長を合わせる作業が必要で、これに失敗すると後はひたすら苦行だ。私などは年寄りで引っ込み思案でおまけにひねくれていると来てるので、自分では一生懸命波長を合わせようと努力はするが、たいてい蚊帳の外に置かれる。他のメンバーには迷惑な存在だ。ゴール(解答)の決まっている課題など狭い価値観や、威圧的な運営、役割分担を押し付けられたり、あるいは個人によっては苦手なテーマが与えられたりしてもしんどいものになる。
 
 どうすればいいのか。せめてスキをつくればいい。ゆるゆるにする。SSTなどはパスありルールだ。そのことを責めない空気。顔色をうかがわないといけないようなグループワークなら、やらない方がいい。反対に闘論、ファイトOKにしてもいい。言いたい放題、まとめない。たとえ、ひと言も発言しない人がいたとしても、そのことをもって参加していないと論評するのは、そう評価する人間のオゴリに過ぎない。

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