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理事長コラム~今月のひとこと~

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地域生活支援拠点とネットワーク事業~年度の始めに~

2017-04-30
 くれんどには3つの事業センターと統括する総務部門がある。
 
 この5月、地域食堂「豆ナ茶屋」をオープンした。障害者の「行くところ」「すること」づくりから始まった地域協働事業は、パン工房「BROTO」・菓子工房「ジョバンニ」「カンパネラ」のオープンから移動販売「マルミータス」(弁当・総菜)、まちの便利屋「ジョバ」、畑づくり「ファームドジョバ」「土工房カンパネラ」等々障害の分野を越えた地域協働事業の一翼を担うところまで来た。この「地域協働センター」、くれんどでは、ジョバンニ・カンパネラという成人の多機能事業所(就労移行・就労B・生活介護)が担っている。
 
 今年度はまた、呉市から「地域生活拠点等モデル整備事業」の委託を受けた。これは、ひと言で言えば、地域における障害者の多様なくらしのモデルをつくるというもの。具体的には①地域におけるワンストップのよろず相談、②一人暮らし(自立生活)やグループホームなどの体験の場の確保、③訪問、預かり、宿泊を含めた緊急時支援、④支えるボランティア・専門的な人材の養成・確保、⑤地域の体制づくり・ネットワーク等地域支援機能の形成を通して、障害分野にとどまらない地域生活支援ならびにセーフティネットワークづくりの可能性をさぐっていく事業である。この言わば障害者の「帰るところ」をつくり伴走する事業は、くれんどでは、相談とショート・日中一時支援、訪問・外出支援事業を展開する「地域生活支援センター」が担っている。
 
 受託した「呉市地域生活拠点等モデル整備事業」では、直接には安浦川尻・安芸灘地域の島しょ部が対象とした多機能型の拠点づくりをめざすが、構想では呉市内のほかの3エリアそれぞれのバージョンモデルも展望する。全国的には、市町村あるいは圏域で1カ所つくれば良いとされているが、呉ではより地域性を重視した4カ所での展開をめざしていく。そのために必要なものはネットワークである。ネットワークは「呉市障害者自立支援協議会」がその中核を担う。この事務局(庶務委託事業)を「芸南支援センターくれんど」で引き受けて2年目に入った。
 
 くれんどではさらに、3つ目のセンター「こども・家族支援センター」において、ペアレントメンターなどのピアサポートセンターとの共同支援をめざす。Howto療育という今日の主流を越えて人と人との関係性にこだわる。
 
 ここに至るまで14年かかった。本格的な地域づくりのスタートラインに立った。

地域ネットくれんど
広島県呉市安浦町水尻1-3-1
TEL.0823-84-3731
FAX.0823-84-4041
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1.地域生活支援
2.子ども・家族支援
3.地域協働
4.企画イベント

5.養成研修
6.当事者活動

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地域ネットくれんどは、障害をもつ人たちや高齢者が、地域社会でいきいきと安心して暮らせる、トータルシステムの構築をめざしている、非営利の事業所です。

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