理事長コラム~今月のひとこと~
バックナンバー
新しき年にあたらしきロゴ
2017-11-27
歳を重ねるにつれて、今年の干支が何だったか、1年の間に何度調べてもそのたんびに忘れ、今日が何日、何曜だったかということはもちろん、ひょっとすると月まで間違うようになりました。それでも、何とか新しい年を迎えました。
2018年の新しい年です。くれんどが、この芸南地域に障害者の「行くところ」「やること」「帰るところ」をつくるという理念を掲げて、15年という節目の年を迎えます。
現在、地域生活支援センター、子ども・家族支援センター、地域協働センターという3つのセンターに毎月160名を超える利用者・当事者と100名を超えるスタッフがより集い、当初描いた地域メニューのラフデザインを描き終わったというところでしょうか。
生活支援は、「呉市地域生活支援拠点モデル事業」を受けるところまでたどり着き、呉モデルとも言うべき地域密着・地域連携型のセーフティネット体制をつくろうとしています。
地域共生・地域協働事業は、効率やカネでは測れない、ヒトとして命をつなぎ育むという甲斐(いきがい、やりがい)をつくっていこうとしています。
これらのことが、2016年の7月26日(☚この日付は忘れていません)に起きた相模原障害者殺傷事件に対する一つの回答だと思っています。
15年目の新しい年に、うれしいロゴが届きました。上のロゴを見てください。地域のデザイナーが作ってくれました。いろんなカタチが想像できるのが、くれんどらしくていいと思います。一応の説明をします。くれんどの本部は、野呂山から流れ落ちてくる野呂川の河口にあります。モチーフの一つはそれです。横にすると、くれんどの「く」に見えませんか。ひっくり返すと、たまり場に見えたり、ハートに見えたり、……いろんなカタチに見えます。だんご鼻にしか見えないという人もいます。
それでいいのです。ここに、そうしてあることが、それぞれに認められる、そのシンボルとして、それぞれの物語を、この野呂山のすそ野で紡いでいくという初夢を見たいものです。