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理事長コラム~今月のひとこと~

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グループホームの再編論議から

2022-09-20
 グループホーム(以下、GH)は、いつの改定だったが「サービス包括型」と「外部サービス利用型」に分けられた。在宅のメニューなので、居住者の実態に応じてこの2つを自由に選択できるものだと思っていたが、実際には外部サービス利用型のハードルが高いと感じている。18報酬改定ではさらに、「日中サービス支援型」が付け加えられた。これについては、20人までの大規模ホーム、閉鎖型のミニ施設との批判が絶えないがここではふれない。

 以上の類型に加えて、さらに第4の類型「通過型のGH」の導入が論議を呼んでいる。これは、アパートなどでのひとり暮らしに移行することを念頭に、一定の期間3年を上限に集中的に支援を行うというもので、21年末、社会保障審議会障害福祉部会の中間報告として厚労省から示されたものだ。このなしくずし的再編に反対する院内外の動きも活発になって来ているが、ここでは別の角度から問題点を指摘しておきたい。

 通過型のGHを批判するなら、昔の通勤寮の名残をとどめる(就労継続B型などと同グループの)「訓練等給付事業」から(居宅介護などと同グループの)「介護給付事業」に移行させることとセットで批判していくべきではないか。通過型のGHを導入する根拠は、GHが元々訓練事業だったからである。訓練事業から暮らしを支える事業へ基盤そのものを移行させる必要がある。そうすれば、たとえば報酬単価も上げざるを得なくなるだろう。

 GH再編についての私的な優先順位をつけさせてもらうなら、まずはこの「介護給付」への移行である。2つ目は、「日中サービス支援型」(大規模ホーム)の廃止、3つ目に、それぞれの事情に応じた柔軟な「外部サービス利用型」の運用である。

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