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理念とコラム

また、7・26がやって来た

2020-08-10
 4年目の7・26がやって来た。19人を殺害し、26人に重軽傷を負わせた相模原障害者殺傷事件からもう4年になった。犯人が働いていた津久井やまゆり園内での日常的な虐待や、犯罪を誘発した優生思想や社会構造にはふれないままこの3月16日、早々に幕引きがはかられた。そしてすでに風化が始まっている。私が取っている新聞の26日の朝刊には、事件に関する記事は、ベタ記事1カ所だけだった。
 
 3日前の7月23日には、ALS(筋萎縮性側索硬化症)当事者に対する嘱託殺人で医師2人が逮捕されるというニュースが報道された。「安楽死」自殺ほう助である。その前日、7月22日には、日本医学会の認可を受けずに新型出生前診断を行っている無認可施設が54施設(認可施設は109カ所)あるという全国調査が、厚労省から発表されていた。こちらは生まれる前からの「命の選別」である。これらが、相模原事件の背景にある構造的優生思想である。依然として、障害者の入口と出口はふさがれていると言わざるを得ない。
 
 京都の嘱託殺人に関して、ALS当事者の舩後靖彦参院議員が次のようなコメントを寄せている(一部抜すい)。
 
 私も、ALSを宣告された当初は、できないことが段々と増えていき、全介助で生きるということがどうしても受け入れられず、「死にたい、死にたい」と2年もの間、思っていました。しかし、患者同士が支えあうピアサポートなどを通じ、自分の経験が他の患者さんたちの役に立つことを知りました。死に直面して自分の使命を知り、人工呼吸器をつけて生きることを決心したのです。その時、呼吸器装着を選ばなければ、今の私はなかったのです。
 
 ここで思うのは、人は"揺れる”ということだ。"揺らぎ"は保障されなければならない。そして、こうあったらという希望をつなぐ情報とメッセージは提供されなければならない。必要な人すべてに呼吸器を用意するのが、そんなに社会の枷になることなのか。生産に寄与しないことなのか。生きる権利・死ぬ権利のボーダーラインはだれが決めるのか。

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