ポナとポラーノ広場のクリスマス音楽会
2024-01-25
12月25日、スタッフの家族の木原さちこさんと玉田あつこさんをゲストにお迎えして、クリスマスコンサートをしました。おふたりの素敵なキーボード演奏のクリスマスメドレーにみんなうっとりして聴いていました。おふたりは大の猫好きで、おうちの猫のスライドを映しながら、ねこふんじゃった♪のコミカルな演奏でみんなの気分も盛り上がりました。
続いての曲当てクイズでは、ディズニーや宮崎駿の聴きなれたメロディが流れてくると、みんなすごい勢いで手をあげていました。演奏会のあとは、みんなで音あそび♫ あわてんぼうのサンタクロースでリズム楽器の合奏、赤鼻のトナカイは手話で歌い、マライアキャリーの曲に合わせてノリノリでダンスをしました。
最後に、おふたりからのサプライズで、お菓子のプレゼントまでいただきました。本当に楽しいクリスマス会となりました。後日、ゲストのおふたりから、「とても素敵な子どもたちばかりで、とっても楽しいひと時をありがとうございました」とメッセージをいただき、みんながとても心温まる楽しいクリスマス会だったなと、あらためてゲストのおふたりに感謝の気持ちでいっぱいです。
(まえかわ)

ランウェイで広がる福祉・介護の新しい魅力
2023-12-18
12/10(日)、広島県社会福祉協議会主催の「カイゴギャップコレクション2023」に参加しました。福祉・介護の「きつそう」「大変そう」という業界イメージを払拭する、良い意味での「ギャップ」をショー形式で伝えるイベントです。くれんどからはスタッフ小野さん、利用者Aさんのペアが出演しました。くれんどを含め4事業所の参加がありました。
Aさんは今回出演するにあたり、「せっかくの機会だから、女装したい!」と希望がありました。そこで、「いつか利用者さんにメイクをする仕事がしたい」と言っていた、以前社会福祉援助実習でくれんどに来ていた元実習生の方に来てもらいました。この日のためにウィッグを持参したAさん。気合いが入ります。小野さんも傍らで、ショーの流れを再確認しています。
本番では、小野さんと、ウィッグとフルメイクをしたAさんが堂々とステージに登場し、笑顔でランウェイを歩き、拍手・歓声が上がっていました。MCの大窪シゲキさんから「さっきの紹介動画の人とは別人ですか!?」とツッコミがあったり、またお互いの関係性や、手話についての質問があり、2人ともハキハキと答えていて、とても輝いていました。
「2人は、利用者・スタッフという区別ではなく、お互い尊敬し合う先輩・後輩」「くれんどはろう者が働きやすい職場」「障害のある人が地域にいる、活躍している」ということが、会場のお客さんにもしっかり伝わったと思います。これからも、この業界の魅力をこれからもどんどん発信していきたいと思います。
(ひろかね)

アートなじかん ―安浦町文化祭に出展!―
2023-11-14
くれんどは臨床美術活動施設として、(特非)日本臨床美術協会から認定されています。毎月一回のアートなじかんに制作した作品を、安浦町文化祭に展示発表しています。
臨床美術(クリニカルアート)は、独自のアートプログラムに沿った創作活動を通して、認知症の症状改善を目的として1996年に医師・美術家・ファミリーケアアドバイザーがチームとなってスタートさせました。医療・美術・福祉の壁を越えたアプローチが特徴で、アートセラピーの先進国にも例を見ない先駆的な取り組みです。現在では認知症の症状改善のみならず、認知症予防・発達障害の子どもへのアプローチ・子どもたちの感性を育む教育・福祉教育・一般社会人の日々のストレスケアや社員教育等に高い評価を得ています。
臨床美術の目的は、作品を完成させることや写実的にきれいに描くことではありません。創作活動そのものを楽しんでいただき、創作する喜びを味わっていただきながら、脳を活性化していくことを大切にしています。臨床美術のサポートをしていただく際、次の点を理解していただければと思います。
1.ちがうと言わない
アートにまちがいはないのです。見本と同じに描く必要はありません。参加者それぞれの想像や発展に共感し励まして、思いもつかない表現に発展することをともに楽しみましょう。
2.うまいと言わない
「うまい」「上手」という表現は一見ほめ言葉のようですが、その裏には「下手」があ
り、だれかと比較されているような誤解を生じてしまうこともあります。作品をほめるときは、作品の個性(色づかいや色の効果、線の勢いや優しさ、柔らかさなど)を具体的にほめてください。
3.手伝わない
臨床美術は写実的に描くことが目的ではなくて、参加者が制作するプロセスを大切にしています。たとえゆっくりでも参加者が自分の手で創作していくことを尊重して、できるだけそのままにしてください。もし何か困っていて作業が進んでいないようであれば、まず尋ねてみて、すぐに手伝うのではなく一緒に考えてみるようにします。
4.急がせない
臨床美術では、制作を通して参加者が色を選んだり決めたりすることを大切にしています。その過程が脳を鍛えることにつながるからです。ですから決して急がせたりせず、じっくりと待ちましょう。
5.止めない
枠にきちんと納まらなかったり、画面からはみ出したり、下に敷いてある紙に描いたり、説明と違うことをしていたり、…「いいのかな?」と思っても制止する必要はありません。それは創作意欲の表れであり心が解放されていくことにつながるのです。ですから参加者がスムーズに創作に取り組むことが出来たら大成功なのです。出来上がった作品をじっくり見てください。その人にしかできない創作の軌跡がわかるすばらしい作品に仕上がっているはずです。
毎月のテーマ設定に悩み苦しいなと思ったり、活動日までの準備に手間取ったり、うまく進められなかったなと落ち込むことも多いのですが、楽しい創作時間を提供できるよう自己研鑽に努めたいと思いますので、これからも皆様のサポート、よろしくお願いいたします。
(おごう きょうこ)

よふかしのうた
2023-10-26
9/29は中秋の名月でした。
その日はAさん宅に重度訪問で支援に入らせてもらっており、ちょうどカープの試合もひと段落?(阪神の優勝が決まって消化試合、初回エラーからの失点で5回まで良いとこなしでやっと6回にビッグチャンス到来。からの~代打ゲッツーでスリーアウト!)して「もうっ!知らん!!」となったところで一緒に月を見に外出しました。
よふかしのうたのように深夜ではなかったのですが、Aさんも夜に自宅から外に出ることがなかったようで、月を見に行くというちょっと風流な感じのグッドバイブスと、近場とはいえ夜に家から出て外を出歩くという謎の背徳感からくるバッドバイブスがまじりあって多少テンション高めの2人です。
一緒に月を眺めたり、暗闇の海沿いで月の写真をとりながらキャッキャウフフしていました。
私たちであれば時間を気にせず気軽に外に出て散歩したり、コンビニに行ったりと当たり前にできてしまいますが、当事者の方はなかなかそうではないのが現状です。
こんな時間が持てるのも、長時間滞在し必要な時に必要な介助ができる重度訪問ならではなのではないでしょうか。
これからもそんなちょっとした時間をともに楽しめるような生活のサポートができればいいなと思います。
(くろかわ)

当事者の声が未来を変える―呉市障害福祉計画 聞き取り座談会
2023-10-10
次年度は、第7期呉市障害福祉計画、第3期呉市障害児福祉計画の策定時期になります。8月30日、「当事者の声を直接聞かせてほしい」ということで、呉市障害福祉課から4人の職員がくれんどに来ました。集まった16人の当事者それぞれが、現在の生活環境、福祉サービス等を利用して満足していることや不満があること、今心配なことや不安に思うこと、どんな支援があればよいか、今後の希望、呉市に取り組んでほしいこと等について話をしました。
広で一人暮らしをしている小林さんからは、7月末でこれまで身体介護で入っていた事業所が撤退し同時に相談員さんもやめて、本当に困っているという話がありました。「朝7時に起きて、夜9時に寝るのがそんなにわがままなことなのでしょうか?」という切実な訴えでした。その他、コロナ感染等で自宅に介助に入ってもらえなかった、父が入院して大変な中いろいろと辛かったり我慢したりしている、移動支援でもっといろんなところに行けるようにしてほしい、短期入所先で困ったことがある、心配なことは家族がいないこと、女性のグループホームが増えてほしい、相談しやすい人が増えたらいい、移動支援の時の移動時間の中抜きの問題について考えてほしい、介護職不足の解消と自立生活の継続をお願いしたい、人手不足を解消するための呉市の取り組みについて具体的に聞きたい、駅や商業施設のバリアフリーをもっと進めてほしい、等の訴えがありました。
逆に最近の環境でよくなったことについては、コロナ感染したけれど福祉サービスを利用しながら1週間持ちこたえた、家事援助でスタッフさんが優しくしてくれる、3年前は初任者研修等で手話通訳を付けることができなかったが現在は解消されている、重度訪問介護に関してトイレや訪問看護(入浴)利用中の中抜きがなくなり使いやすくなった、等の話がありました。そして、自分たちが通っているような施設が増えたらいい、これからも呉市と定期的に話し合う場ができればと思う、という意見も出ていました。
当事者の生の声が、しっかりと届きますように!
(いりえ)
