1997年4月 | ちらくれん(芸南地域を楽しむ連絡協議会)発足 |
1999年4月 | 旧とまり樹(活動拠点)確保 |
2001年4月 | 手話サークル「ちらくれん」発足 若い人たちの会(きょうだい会)発足 |
2002年8月 | NPO法人「ライフサポートセンター・ピアズ」認証 (2005年11月 CILピアズに改称) (2008年9月 地域ネットくれんどに改称) |
2002年11月 | 新とまり樹(現 BROTO)オープン |
2002年12月 | 中井きょうだい自立生活実現 |
2003年4月 | 障害福祉サービス事業、介護保険事業開設 自立生活センター「楽人の会」発足(ちらくれん) |
2003年10月 | 放課後等デイサービス開設 |
2005年1月 | ピープルファースト発足(ちらくれん) |
2005年5月 | はばた樹オープン 成人デイサービス開設 (2007年4月 ジョバンニ(就労継続支援B型・生活介護)に改称) |
2005年7月 | 居宅介護支援事業所開設(2007年3月 閉所) |
2005年12月 | ショートステイ開設 |
2006年1月 | 黒瀬すきっぷ共同作業所と合併 中井きょうだい24時間公的介護保障実現 |
2006年3月 | 介護タクシー開設(2024年7月 廃業) |
2006年4月 | 食を楽しむ会・黒瀬の会発足(ちらくれん) |
2006年6月 | コミュニティレストラン「かふぇーる」オープン |
2006年10月 | 指定障害者相談支援、所内保育、移動支援、日中一時支援開設 |
2008年4月 | 福祉有償運送運転者講習会開設(2024年6月 終了) 重度訪問介護従業者養成研修開設 呉市自立支援協議会事務局受託(~2012年4月。2016~2018年再受託) |
2010年4月 | 川尻さざなみ作業所との合併 宅配弁当事業スタート |
2010年10月 | 就労継続支援A型開設(2017年3月 閉所) 緊急時支援・居住サポート事業開始 |
2011年4月 | 児童発達支援事業開設(2012年6月 閉所) 呉市スポーツ少年団「ファルコンズ」発足(2020年3月 解散) |
2012年4月 | パンと雑貨のお店「BROTO」オープン |
2012年7月 | やどり樹オープン |
2012年9月 | 同行援護従業者養成研修開設 |
2012年12月 | 自立準備ホーム開設、路上支援スタート |
2013年5月 | 「あそび場」オープン |
2013年12月 | 放課後等デイサービス2分割(ポラーノ広場、ポナ) |
2014年12月 | 安登ショップ「ジョバンニ」オープン |
2015年4月 | 就労移行支援開設(2019年5月 閉所) |
2016年9月 | 強度行動障害支援者養成研修開設 |
2017年4月 | 地域協働センター「カンパネラ」オープン べんり屋、移動販売スタート 呉市地域生活支援拠点等相談支援事業(まるごとネット呉)受託 |
2017年5月 | 食堂「豆ナ茶屋」オープン |
2018年4月 | グループホーム「ホームかぷかぷ」開設 居住支援法人受託 |
2018年12月 | 自立生活援助開設 |
2019年2月 | 就労定着支援開設 |
2019年4月 | 「地域・子ども食堂」オープン |
2021年4月 | 喀痰吸引等3号従業者養成研修開設 一時生活支援事業受託 |
2022年4月 | 魅力ある福祉・介護の職場宣言ひろしま「プラチナ認証法人」認定 呉市地域生活支援拠点等相談支援事業所(まるごとネット呉)事務局受託 |
2022年12月 | 要支援児童見守り強化事業受託 |
2023年5月 | 古民家やまなし活動スタート |
くれんどの成り立ち
地域ネットくれんどの母体は、1997年に立ち上がった「芸南地域を楽しむ連絡協議会」(略称:ちらくれん)にあります。構成団体は、その後加わった団体を含めて「語る会」(障害をもつ子どもの育成について語る会)、「中井きょうだいの自立生活を実現する会」、「手話サークルちらくれん」、「生活と教育を考える会」、「スローフードの会」でした。
2003年の4月、障害者の公的サービスである「支援費制度」のスタートに合わせて立ち上げた(特非)地域ネットくれんど(旧CILピアズ)は、このうち、直接には「中井きょうだいの自立生活を実現する会」と「語る会」(知的障害者の本人・家族会)の、一人の市民として地域に暮らし続けたいとの切実な思いを受けて発足させました。それは、それまで、家族とボランタリーな力で支えてきた障害者の地域生活を、制度施策への期待と参画によって、持続可能な社会的基盤をつくっていくことを意味しました。
3つの理念(弱さをきずなに、24時間のスローライフの実現、地域とのコラボレーション)の下、「行くところ」をつくり「すること」をつくり「帰るところ」をつくるという、くれんどのその後の事業スタイルは、こうして当初から実現目標として決定づけられることになりました。
まずは、「行くところ」「すること」をつくることでした。「たかが居場所、されど居場所」を合言葉に、放課後等デイサービス(03.10)や成人のデイサービス事業(05.5現:生活介護等事業)の立ち上げなど「行くところ」をつくり、ソーシャルファーム(支援付き雇用)とディーセントワーク(やりがいのある仕事)、さらには地域協働をスローガンに、パン屋・BROTO(12.4)や豆ナ茶屋(17.5)、配食弁当、移動販売、町のべんり屋などの「すること」をつくっていきました。そして、地域の農漁業者、商工会、まちづくり関係者とのつながりをつくっていきました。それは、障害者の出番づくりを通して、支えられる側が担い手にもなるという、障害者観の転換を地域社会に期待する営みでもありました。
一人の市民として生きるためには、「帰るところ」が必要です。「当事者主体の24時間のスローライフの実現」をテーマに、24時間の重度訪問介護など居宅介護・外出支援サービスや介護保険事業を始め(03.4)、グループホーム(18.4)の開設や20数名にのぼる自立生活者の伴走支援など「帰るところ」をつくってきました。伴走支援には、窓口としての相談支援事業所(06.10)の果たした役割が大きく、ふだんの計画相談等業務のベースの上に2017年、緊急時支援、体験の機会の場の確保、福祉関係各種専門的人材の養成、地域体制づくりなどをそのメニューに持つ、「地域生活支援拠点事業・まるごとネット呉」を受託しました。これは、地域における重層的支援時代の基幹メニューにもなるものです。
以上見てきた通り、立ち上げ以来のくれんどの事業は、障害者のセーフティネットと出番づくりを通して、もう一つの地域協働の可能性を模索する試みでもあったと言うことができます。