ろう者の会「でふらく」
2025-03-27
でふらくは、ろう者のことを英語で「Deaf(デフ)」と言い、「らく(楽)」は聞こえなくても楽しく生きるという意味を持ち合わせています。月に1回、ろう利用者とろう職員が集まり、職場や最近の出来事、日常生活の困りごとを出し合い、解決策を見出します。そして、私たちの思いを発信していく取り組みを行っています。
12月18日(水)に行われたでふらく会で、おはま自身に最近あった出来事の話を聞いてもらった内容です。
●小学生の子に…
私の息子の次男(小1)が登校しぶりをするため、毎日息子に付き添い教室まで送ったときの出来事でした。クラスメートの男の子と女の子が手話でやりとりする私と次男を見ながらひそひそ話をしていました。
「お母さん耳が聞こえないんだって」
「言ってること聞こえるの?」
「話しかけてみる?」
「私が話しかけるの?やだよ~」
そんな雰囲気のやりとりをしている様子が見えたので、聞こえないお母さんに興味があるんだねと思っていた時、ひとりの男の子がこっちにやって来ました。
「お母さん、耳きこえんの?」
と聞こえないことを確認し、女の子のところに戻り、またひそひそ話をしました。またなんか聞いてみて!と男の子と女の子が言い合ったあとに、再び男の子がやってきて、
「なんか喋って?」と意地悪な顔で言ってきました。
私は思わず、「えっ、なに?」と言うと私の発音がおかしかったのか、男の子と女の子に大笑いされました。 そして、その男の子がまた「なんか喋って〜」と私をからかうように煽ってきました。私はまた「えっ、さっき喋ったよ」と言うと、男の子と女の子はまた手を口に当てて大笑いしたのです。
このような耳が聞こえないことを侮辱される場面はいつの時代にもよくあることです。でふらくメンバー全員も経験あります。 人は自分と違うことがおかしく感じたり面白く感じるのは人間の性だと私はそのように考えていますが、私はこのまま黙っていられなかったので、からかった男の子に「ねぇねぇ、手話でなんかやって」と、こちらも少しからかってみました。その男の子は同然困って焦っていました。「えっ、手話知らんの?!」「おはようってこうやるんだよ」と手話を見せたり、手話を見せて「これ何かわかる?」と当てさせました。その子たちは不思議そうに自分の手を動かしながらその場を去り、もう2度と私をからかうことはありませんでした。
嫌なことは無反応にしたり、スルーするろう者が多いと思いますが、その場での反応で今後の生活に響くこと(いじめ、偏見)もあります。そこは聞こえない親を持つ我が子のためにも、きちんと地域の人と向き合いたいと思った出来事でした。
(ろう職員/おはま)
●私にもこのような経験はありました
小学校の時にクラスメートに私の声を笑われてトラウマになったり、鼻声のような発音だったのか「風邪を引いてるの?」と大人に言われたこともありました。街に出て友だちと手話を使えばジロジロ見られることは当たり前のことでした。当時は引っ込みがちだった私は何も言い返せず悶々と過ごしてきました。
つい先日、あるスーパーのイートインスペースでろう者同士で手話でお話ししていると、隣のテーブルにいた小学校高学年らしき女の子が2人いて、こちらを指差しながらヒソヒソ話していました。あまりにもチラチラ見られるので不愉快になり何か言い返してやろうと思ったら、その女の子が友だちに「手話」「好き」と手話で小さく表現していました。あれ?手話に興味を持って見ていてくれたんだねと、不愉快だった気持ちがスーッとなくなってほっこりした気持ちになりました。
おはまさんのエピソードを聞いて、笑われても怒りをぶつけるのではなく手話で返すのはいい案だと思い、私もいつかまた同じような場面に遭遇したら「こんにちは!」と手話で挨拶ができるようになりたいなと思いました。
(ろう職員/中岡)
豆ナ茶屋×山根水産 安浦町のカキフライ
2025-02-25
地元・安浦町の三津口湾で育った山根水産の牡蠣を使用した牡蠣フライは、ふっくらとした食感で、満足感たっぷりの一皿です。牡蠣は栄養豊富で低カロリーなので、健康にも優しい食材です。
今だけの期間限定メニューですので、牡蠣が食べたくなったらぜひ「豆ナ茶屋」へお越しください!地元の食材を活かし、地域とのつながりを大切にしながら、スタッフ一同、心を込めてお客様をお迎えしています。
私たちが目指すのは、地域とともに盛り上げていくこと。地元食材を提供して下さる山根水産さんとの連携を通じて、地域活性化と地域でのつながりを感じながら、障害のある人たちの地域での出番づくりにも取り組んでいます。
地域とのコラボレーションが生んだ、この特別な美味しさをぜひお楽しみください。ご来店をお待ちしています!
(きはら)
夜回り支援で紡ぐ小さなつながり
2025-01-17
毎月第4火曜日に、手作りの食事や季節の日用品(カイロ、蚊取り線香、ガスボンベなど)を持って、独居(一部それ以外も含む)の高齢者のお宅や市内で路上生活をしている方1名のところへ訪問しています。以前は、旧呉市街の橋の下で路上生活をされている方のところにも訪問していましたが、2023年8月に橋の下で倒れているところを発見され、救急搬送、医療機関に入院、その後は療養型の病院に入院されてからは、旧呉市街で路上生活をしている方の情報はなく、旧呉市街での活動は休止となっています。
私がホームレスの人たちと関わる中で、強く感じることは、それぞれに生きてきた過程や背景があり、価値観はさまざまであるということです。「生活保護だけは絶対に受けたくない」という人や「この生活をしたいから、やっているんだ」という人、暑い寒い時期や台風、大雨でも「大昔の人はみんなこういった生活をしていたし、自然が相手のことをいちいち考えても仕方ない」など、どこか達観した人も居ます。それぞれが大事にしていることや抱えている事情も違い、支援者の物差しでは測れないこともたくさんあると感じますが、みなさん、つながり自体を拒否されることはなく、必要とされている方も多いように感じます。
「生活困窮」とは経済的困窮と社会的孤立の複合です。住むところや着るものがあるから、食事が食べられているから良いということではなく、その人が社会から孤立しないよう、「つながる」ということは大事なことだと思います。その人その人の思いを大切にしながら、つながりを大事に、今後もこの活動を細く長く続けていきたいと思います。
夜回りや地域・子ども食堂の活動には本来事業への寄付金を使わせて頂いています。また、(株)藤三、グリーンコープ、ハローズ等の企業や個人農家の方等から食材(フードロスの取り組み含む)の提供を受けています。
いつもご支援、ご協力ありがとうございます。
(まつふじ)
BROTOの移動販売
2024-12-18
10月から新しく川尻、安芸津方面にも移動販売に出かけるようになりました!
第1、第3、第5水曜日は川尻市民センターの外で12時頃から13時頃まで販売しています。市民センターの職員さん、市民センターを訪れた方、近所の会社の方、通りすがりの方、いろいろな方が寄ってくれるようになりました。最初はお客さんが来てくれるかな?と心配していたメンバーとスタッフでしたが、リピートしてくださるお客さんの「おいしかった!」という声にとても元気をもらっています。
第2、第4金曜日は川尻の瀬戸鉄工へ伺っています。会社のみなさんがいつも温かく迎えてくれるのでメンバーも行くのがとても楽しみです。
第2、第4木曜日は安芸津のクオリティ、JA安芸津店へ伺っています。BROTOのファンだったという方がいらして、移動販売を喜んでくれるので励みになっています!
他にも保育所、幼稚園、商工会、郵便局、ガソリンスタンドなどなど、移動販売にご協力いただきありがとうございます!「うちにも来ても良いよー!」という会社様がありましたらぜひお声がけください♪
移動販売ではパンだけではなく、各種焼き菓子やチョコテリーヌ、シフォンケーキ、フルーツサンドなども持って行っています!
寒くなってきて外での販売はなかなか大変ですが、これからも元気にがんばっていきたいと思います!
(おおもと)
ピープルファースト大会 in 奈良
2024-11-28
ピープルファーストとは、知的障害のある人々が自分たちのために発言し、権利を擁護する運動です。
10月12日(土)~13日(日)にピープルファースト大会が奈良で開催されました。3連休真っただ中で、新幹線の確保が難しく、急遽バス旅となりました。片道6時間と聞いて、大丈夫かなと思いましたが、乗り換えがない分ゆとりもあったように感じます。車内ではおしゃべりしたり、飴が配られたり、眠ったりして過ごしました。
今年も全国から914名の参加があり、広島県からは29名で参加しました。今年のテーマは「楽しもう。助け合おう。言いたいことを言いあおう」でした。実行委員の皆さんが趣向を凝らし、全大会、分科会ともに、参加者に分かりやすく伝えるスライドや寸劇での問題提起や参加型の分科会で、参加したみんなも充実感があったと思います。
第1日目 全体会と交流会
①入所施設をなくすぞ!!
②差別・虐待をなくそう
③言いたいことを言い合おう(1分間スピーチ)
全体会では施設の現状や、県での取り組みについての発表がありました。発表中は分からない言葉や内容をスタッフに質問したりメモを取ったりとみんな真剣に発表を聞いていました。交流会では名刺交換や写真撮影、食べたり踊ったりと各々で楽しみ、みんなとても生き生きした表情でした。
第2日目 分科会と閉会式
10の分科会があり、くれんどからは3つの分科会に参加しました。
○自分の歴史を話そう
ここでは、当事者が講演することの大切さについて、一緒に話し合い、原稿の書き方について学びました。ワークシートに沿って書いていくことで、自分が話したいことをまとめることができました。『悔しかったこと』をテーマに原稿を書き上げ、発表しました。
Aさんは、新任研修で話をしているので、それを元に書いていましたが、中味が更に具体的になっていました。大きな声でしっかりと発表していました。
Bさんは、緊張しながらも、みんなに伝えたいという意気込みが最初からあり、原稿が出来上がると自ら練習をしていました。発表の段階になると、なかなか手をあげることができませんでしたが、最後の方で手を上げ、原稿を修正しながらハキハキと発表していました。
○元気が出るはなし
ここでは、当事者が積極的に手を上げて何かを発表することを行いました。そして、キーワードが、「はくしゅう!」でした。発表の時だけでなく、進行のみなさんも話の合間で「はくしゅう!」と言って拍手を求め、徐々に会場が盛り上がり、元気になっていました。
参加したメンバーも一人暮らしのことや仕事、頑張っていることについて発表しました。
○当事者目線の障害福祉条例について
この会では、津久井やまゆり園事件から、ピープルファースト横浜のみなさんが「自分たちのことは自分たちで決める」と訴え続け、神奈川に当事者目線の障害福祉条例ができるまでの、自分たちの声を伝えるための活動や想い、当事者目線とは何なのかについて話を聴きました。またグループディスカッションでは、他県、他国の参加者と意見や感想を話し合う時間もありました。
参加したメンバーの中には、「話が少し難しかった」という声もありましたが、グループディスカッションでは、積極的に自己紹介や感想を話し合っていました。
○閉会式
最初に、手を挙げて、この大会の感想や想いなどについて発表する時間がありました。参加したくれんどのメンバーも積極的に手を挙げて発表しました。みんな自分の想いを発表できて満足そうでした。
「私たちはなかまたちが傷つけられるのを絶対に許しません。これからも差別や虐待はなくなるように声を上げ続けていきます。わたしたちは障害者である前に人間だ!」と、2日間にわたる熱い大会は締めくくられ、来年の大会開催地の発表がありました。第30回ピープルファースト大会は神奈川県です。
全体会の旧優生保護法のお話では実際に望まぬ手術をされた方が自分の思いを吐露されていました。「自分と妻の間に子どもができないことが悲しい、絶対に許せない」と強く仰っていたのが印象的でした。
分科会では『当事者目線の障害者福祉条例について』に参加しました。分科会終盤に「当事者の中には自分が虐待や差別を受けている自覚がない人もいる。その人たちは虐待や差別を受けていることを自覚した方がいいのか、それとも知らないままでいる方が幸せなのか」とくれんどから参加したCさんが全体に問いかける場面がありました。とても難しい質問だったのではないかと思います。私も考えてみましたが結局どっちが良いとは言いきれないなとはっきりとした答えは出ないままです。ピープルファーストに参加し、一部ではありますが当事者の思いを知ることができました。職員や支援者に対してなかなか本音を言えない当事者の方がほとんどだと思いますが、普段のかかわりの中で少しでも思いや気持ちを汲み取れるようになりたいと思いました。
(なかみつ)
初めてピープルファーストに参加してみて、自分が想像してる以上の当事者の方々のパワーや想いに圧倒されました。分科会の際に、進行の方から「みなさんは横にいる支援者のことを信用できますか」という質問があり、その言葉が凄く個人的に心に残りました。その場では、誰も何も答えませんでしたが、この質問に対して、「できる」と言っていただけるような関係作りを目指していきたいと感じました。
(はやし)
