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理念とコラム

市民的権利の実現

2020-03-09
 もう何度もふれて来たことだが、年度末にあたり、あらためて記しておきたい。
 
 死んでも病院に戻りたくないという筋ジストロフィーの2人のきょうだいと、入所以外の選択肢を地域につくりたいという家族会で、障害者をはじめとする社会的少数者の地域生活支援を事業としてはじめて17年になる。わたしは、これを障害者市民化事業と呼んできた。障害者が市民的諸権利を享受していない現実があるからである。
 
 立ち上げの際はあまり意識していなかったが、いまふり返ってみると、私自身の動機の底には、23歳で他界した知的障害を持つ姉の存在と母親の思いが流れていたように思う。
 
 母は、ときに自分が死ぬときは姉を一緒に連れて行くと話していた。また、「(こういう子を)持ってない人には分からない」とも話していた。その考えを、89歳で亡くなるまで変えることはなかった。
 
 一方、姉は就学免除のまま在宅で過ごして亡くなった。隠されるのが姉という障害者の宿命と言うなら、「生きた証」とは何だったのか、ほかに選択肢はなかったのか考えるようになった。私自身はその後、自立生活をしている障害者・団体に出合って、やっと展望を持つことができた。
 
そ うして現在、くれんどでは、障害者福祉サービス・介護保険事業のほか、地域にあそび場をつくり、パン屋・食堂をつくり、畑を耕し、移動販売やべんり屋を展開している。
生まれて来て良かった、人生捨てたもんではない、とお互いに一瞬でも思うことができればがための諸事業である。

地域ネットくれんど
広島県呉市安浦町水尻1-3-1
TEL.0823-84-3731
FAX.0823-84-4041
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1.地域生活支援
2.子ども・家族支援
3.地域協働
4.企画イベント

5.養成研修
6.当事者活動

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地域ネットくれんどは、障害をもつ人たちや高齢者が、地域社会でいきいきと安心して暮らせる、トータルシステムの構築をめざしている、非営利の事業所です。

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